悲しいギャンブラーの独り言

【バジリスク絆】万枚出した日のじいちゃんと僕の絆の話(前半)

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みなさんは家族を大事にしていますか?

 

僕には大好きなおじいちゃんがいました。

 

子供の頃はよくおじいちゃんのハゲ頭を叩きにいっては股でギューっと締め付けられて「痛い痛い!」みたいなノリを永遠とやっていたのを今でも覚えています。

 

子供だからしつこかったと思うのですが、おじいちゃんがギブしたことは一回もありませんでした。

 

おじいちゃんは僕と同じでギャンブルが好きで、パチンコもスロットも打っていたそうなのですが、特に凄かったのは麻雀だと聞きました。

 

僕の母曰く、ヤクザ相手に麻雀をやって勝ちまくっていたそうで、家族はとても心配だったそうです。

 

僕が物心ついた時にはそんな素振りは一切なかったので後々その話を知ることになるのですが、僕とおじいちゃんはそういうところでウマが合っていたのかもしれない。

 

そんな大好きなおじいちゃんも歳には勝てず、段々体も弱くなってきて、ついに病院に入院してしまったのです。

 

何度かお見舞いに行くのですが、僕らが来ると「大丈夫だ。心配ない。」と本当は大丈夫じゃないのに大丈夫と言うおじいちゃんがとても心配でした。

 

 

そんなとある日に、朝から初代のバジリスク絆を打った時のことです。

 

いつになくすこぶる調子がいいなと思ってはいたのですが、残り3ベルで撃破を達成する。

打ち始めてから開始1時間での出来事である。

 

 

はい設定6ツモ。

 

 

バジリスク絆の設定6は機械割が119%で日当は10万円だ。

 

「ひっさしぶりにツモったか〜〜〜〜〜^^^^^^^^」

 

そう思いながら高速でブン回し始める僕。

 

やはり設定6は別格だ。

 

昼の3時時点でもう5千枚は出ている。

 

そんな役満をテンパイした時のような気分でドキドキしながら打っていると一本の電話がかかってくる。

 

「なんだよ、こんな時に。」

 

母からである。

 

 

僕「なしたん?」

 

母「ちょっとあんた今何してんの?おじいちゃんが意識不明で今夜がヤマかもしれないからおじいちゃんとこ行こう。」

 

僕「え?マジ?う、うんわかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふざけるな。

 

 

 

なんでこんな日に6ツモっちまうんだよ。

 

じいちゃんもさ、もう少し考えてくんねーかな!

 

今夜が山田なんて冗談笑えないだろ。

 

そろそろヤバいってのは覚悟してたけどさ、今日じゃなくてよくね?

 

俺は忙しいんだ。

 

てかまだ大丈夫だろ?

 

以前にも危ないって言われてから何度も生還したじいちゃんだ。

 

今日もきっと大丈夫だろう。

 

俺は冷たい人間じゃない。

 

じいちゃんの生命力をちゃんと測れる賢い人間だ。

 

まだ、大丈夫・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クズである。

 

 

わかっています。

 

誹謗中傷は受け付けておりません。

 

 

 

その後、10分ほど回していると段々冷静になってきて、自分のキチガイぶりに焦りを感じ始め、思わず電話をかけに行った。

 

 

僕「あ、もしもし〜俺俺。今ヒマ?」

 

友達「ヒマっちゃヒマだけどどうした?」

 

僕「ヒマっちゃヒマってなんだよ。ヒマだろうが。てかあのさ、晩飯奢るからさ、一瞬絆打ってくんない?今じいちゃん死にそうなんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

設定6絶対離さないマンである。

 

 

そうして友人の協力を得て、急いでおじいちゃんのいる病院に駆けつけた。

 

そこには母はもちろん親戚も駆けつけおり、部屋には死んだのか寝てるのかわからないおじいちゃんがいた。

 

事情を聞くと今は寝ていて、なんとか一命は取りとめた様だった。

 

 

「よかった〜〜〜〜〜〜(真顔)。」

 

 

ともかく大丈夫だったのである。

 

そうするとおじいちゃんが目を覚ましたのだ。

 

おじいちゃん「お〜ダイナマイト。きてくれたのか・・・」

 

 

 

 

 

長くなったので、次回に続く。

 

 

 

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